| 道が細く信号もない住宅街を抜け、杉並区を南北に走ります。 |
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東西にJR、京王・井の頭線など5つの鉄道路線があるのに対し、南北縦を結ぶ鉄道がない杉並区では、バスが区民にとって重要な交通手段です。
しかしながらそのバスも、住宅が多く集まるエリアは細く曲がりくねった道が多く、南北へ走行するには、幹線道路などの広い道に迂回せざるを得ません。乗換えが必要であったり、場所によっては歩く以外手段がないことも。
そこで2000年11月、区民の交通需要に応えられるようにと、南北バス「すぎ丸」が運行を開始しました。 |
車両は日野自動車製の「リエッセ」で、前乗り中降りの2ドアタイプです。
各車両にはそれぞれ色分けされたマスコットキャラクターが描かれているのですが、その色から仕様を確認することができます。予備車含め全7車、4タイプの仕様があるうちの3台がステップリフト車で、このタイプ車を利用すれば、車椅子を利用の方も中央扉から楽々に乗降できます。座席は前向き、横向きの配列があり、可能な最大乗車定員は、27人から36人です。
ちなみにバスに描かれているマスコット、バスのデザインの一部として、「そら豆」をモチーフにデザインされたのですが、元は名前がついていなかったそうです。それがいつの間にやらバスの名称「すぎ丸」が「君」づけされ、「すぎ丸君」と親しみをこめて呼ばれるようになり、今ではバスのシンボルとして活躍しています。
料金は距離に関係なく先払い一律100円(小学生未満は無料)。前から乗って、中央の扉から降ります。 |
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| 「すぎ丸」君が描かれたシートに子どもたちも大喜び。 |
| 肘掛けの先にブザーが付いているため、体を動かさずに降りる合図を出すことができます。 |
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すぎ丸運賃 |

・100円均一(小学生以上)
・すぎ丸専用回数券2,000円(21枚綴り、車内で販売) |
| ※シルバーパス・バス共通カードは使えません。 |
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| JR「阿佐ヶ谷」駅停留所。バスが出発する5分前には、車両の中で待機できます。 |
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南北にJR「阿佐ヶ谷」駅と京王井の頭線「浜田山」駅を結ぶ「けやき路線」と、京王井の頭線「浜田山」駅から、京王線の3駅、「上北沢」「桜上水」「下高井戸」と並行して甲州街道を走る「さくら路線」があります。
両路線とも、運行は「京王バス東」が担当しています。
「けやき路線」は、片道約4kmの区間を約25分掛けて走ります。1時間に4便、15分間隔運行です。
「さくら路線」は、片道約3kmの区間を約25分掛けて走ります。1時間に2便、30分間隔運行です。 |
今回は「けやき路線」に乗車!JR「阿佐ヶ谷」駅前から出発です。
乗車した時刻はお昼時。朝夕のラッシュアワーでもないのに、出発時には、始発駅からすでに座席は満席、立って乗車します。
バスが最初に通過する通りは、背高く葉をめぐらすけやきの木々が美しい中杉通り。1つめの停留所「中杉通り」を超えた所で、かわいらしいケーキ屋さんが目に飛び込んできました。思わず次の停留所「阿佐ヶ谷南一丁目」で途中下車・・・。 |
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| 「阿佐ヶ谷」駅前のロータリー。ここを出て、京王井の頭線「浜田山」駅前へ向かいます。 |
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女の子が夢見るような洋菓子店を発見!お店の名前は「Sugar Rose」。店頭のワゴンにかわいく盛られる焼き菓子(クッキー・スコーン・シフォンヌケーキなど)があまりにキュートで、つい足を止め、手を伸ばしてしまいます。ワゴンに置かれたお菓子も魅力的ですが、その先にあるショーケースに目を向けると、今度は20種を超えるケーキなどの生菓子が表情豊かに並んでいます。
ふっくら被さったシュー生地を持ち上げると、とろ〜りなめらかなクリームがあらわに。たっぷり詰まったそれをシュー蓋ですくい、一息にパクリ。甘すぎず濃厚で、サックリ軽いシュー皮と絶妙のコンビネーション。しばし夢の世界へ連れ去られます。
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| 「Sugar Rose」中杉通りに面した入口はテイクアウト専門。裏に廻るとイートインできる喫茶店入口に。 |
| 甘さ控えめのクリームがた〜っぷり入った「シュークリーム」 1ヶ250円 |
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| 甘く幸せな気分で店を出たら、そのまま中杉通りの木陰道を歩いて進んでみることに。 |
| 盆栽のとなりにたぬきが!そして鉢に浮かぶ「ホテイ草」が夏を涼しく演出しています。 |
| 店内は切花、水草、雑貨が、センスよくレイアウトされています。 |
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200M程歩いた地点で、不思議な花屋さん?に出会いました。盆栽・水草・コケなど、和の観葉植物などが並べられています。ふらり店内を覗いてみると、切花があり雑貨もあって、和洋さまざまなジャンルの物が不思議な統一感で混在し、落ち着いた空間が広がっています。
一体、ここが何屋さんなのか、お店の人に尋ねてみると、「お花だけでなく、好きなものを集めていったら今の佇まいになったの」と、ニッコリ笑顔を向けてくれた店長、葉山さんの趣味でいろいろな物が集まった花屋さんであるそうです。「こんなお店探してた!」と声弾ませ喜んでしまうお店です。
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| Address |
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杉並区阿佐谷南1-34-6 |
| Tel |
: |
03-5306-0545 |
| Open |
: |
10:00〜22:00/日曜日9:00〜21:00
火曜日定休 |
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| 試験管のようなグラスに入った水草をひとつ購入しお店を後にします。お店を出てすぐ前にあるバス停「阿佐ヶ谷南一丁目」から再び「すぎ丸」に乗車。 |
バスに揺られしばらく乗車していると、東京都心とは思えぬ、懐かしく温かな風景に入り込みました。ちょっと周囲を散歩したくなり、「阿佐ヶ谷住宅東」で再び途中下車。
歩いていると、不思議な時代錯誤に陥ります。昭和モダンな佇まいは、ゆったりとした庭がある長屋住宅が続き、しばし歩いていると、古きアメリカ映画の風景とも重なってくるのです。
現在はもう募集が終わってしまい、今生活している人々が最後の住人となる「阿佐ヶ谷住宅」。住む人がいなくなったとき、この風景も同潤会アパートのように日本から無くなってしまうのかと思うと、なんだか感傷的な気持ちに・・・。 |
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| 昭和30年代の公団分譲住宅地のひとつである阿佐ヶ谷住宅。 |
| 緑豊かで情緒深い建物を脇目に歩いていると、いろいろな記憶が引き出されてきます。 |
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| 綺麗に刈られた芝が美しい中央広場。見晴らしがよく、子どもたちは思いっきり体を動かし遊ぶことが出来ます。 |
| 春になると桜が一面に咲き誇る「善福寺川緑地」。その川に架かる天王橋をバスは超えて進みます。 |
| 善福寺緑地を流れる小川。遠目にも透き通ってみえる水が、ゆったり静かに流れています。 |
| 「浜田山」駅前で停車する「すぎ丸」。ここから「阿佐ヶ谷」駅に向け、再び走り出します。 |
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さらに歩を進め、阿佐ヶ谷住宅を抜けると、川のほとりを青々と茂る樹木が囲む「善福寺緑地」に出ます。川の水は底が見えるほど透んで美しく、川を囲む400本の桜の木々は、春になると真っ白に輝き、通る人をうっとり魅了するとか。
バスのコースを離れ、歩道をしばらく歩いてみます。
やぶ蚊や林に生息する虫が多く、汗をかいた体は数分の間でムシの餌食に。緑地を落ち着いて散歩するには、ムシ除けスプレーが必須アイテムだったようです。
さて、歩道を歩いていると、元気な掛け声が耳に入ってきます。緑地の横が杉並高校グランドにあたり、1枚の柵越しに、汗を流し体を動かす学生の姿が映ります。青春がキラキラと輝き、若きエネルギーを前に胸が少し熱くなります。
また、 20分程度の散歩のなかで、犬を散歩するお母さん、夏休みを満喫する小学生の男の子、散歩をするおじいちゃんともすれ違いました。阿佐ヶ谷の日常の風景に触れ、幸せの実感がほんわかふくらみます。 |
駅に隣接する「coffee 珈林」。階段を上がると女性スタッフが「お好きな席へどうぞ」と案内してくれます。お昼時には、サラリーマンなど近隣で働く人向けに、手造り和風弁当を提供しており、冷凍食品など既製品を一切使用しない手造りのおかずが定評です。珈琲又は紅茶、ミルクのいずれかが付いて980円と、リーズナブル。その他、グランドメニューにドライカレーやピラフ、サンドウィッチ(8種類)、トーストなどの軽食もあり、食事のメニューが充実しています。
休憩に頂くのは、サイフォンで淹れる珈琲に、手造りケーキ(日替わり2種)がセットになった「手造りケーキセット」700円。お店に入ってすぐに、ガラスの保冷庫の中で美味しそうに飾られていたパンプキンプリンが気になり、それを迷わず選びます。裏越しされたかぼちゃが風味豊かで、ぽってり濃密な味わい。素材感を強く感じるケーキは甘さは控えめで、既製品にはない素朴な味わいに、にんまり笑顔がこぼれます。
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| Address |
: |
杉並区浜田山3-31-2F |
| Tel |
: |
03-3304-8636 |
| Open |
: |
10:30〜19:00 火曜・第3月曜日定休 |
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| 上品だけど気取らない、アットホームな居心地のよさがあります。会話の邪魔にならない音量で流れるJazzが心地よい。 |
| 「手造りケーキセット」 700円。本日のケーキ「カボチャのプリン」とサイフォンで淹れる珈琲でくつろぎのひととき。 |
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| またも甘いひと時を過ごし、幸せに花が咲いたら、ちょっと駅前散歩を始めます。次に見つけたのは、古くから続いていそうなうなぎ屋さんです。窓が開いていたので覗いてみると・・・。 |
| 鰻をさばくご主人酒井さん。その確かな腕とユーモアあふれるトークに期待し訪れる常連で賑わいます。 |
| 間接照明があたたかく灯される店内。壁、照明、ちゃぶ台、すべてご主人のお手製。 |
| カウンター下の小学校。電気を灯すとこんな感じに。ご主人がひとつひとつ手作業で作り上げました。 |
| 甘辛く香ばしいうなぎがお重いっぱいに載る「うな重」2100円(吸い物、漬物付)。 |
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活きたうなぎを手早くさばく職人が立っています。その職人気質が腕はもちろん、口にも通じ達者で・・・。
ご主人:『ねえちゃん、看板を読んでみ』
編:「・・・。え〜っと」
ご主人:『顔が悪いだけじゃなく、頭も悪いんか。それじゃぁ、とりえないじゃないか』
編:「あ。ははは。すみません」
ご主人:『これはね、「旅路来て暖簾くぐれば故き郷」。探して中に入ったならば昔を思い出しますよという意味だよ』
こんな会話に始り、ご主人のペースでスタスタと話が進み、ものの数分経った頃には、馴染みある近所のおじちゃんのように親しい関係に。口は悪いが本心は別にある、そう伝わる優しさが、淋しさとは無縁の居場所をつくってくれて、なんだかざっくばらんに元気になってる自分と出会います。
最後別れ際に、『ウチなんて取材なんてされるほど立派なうなぎ屋じゃねぇーよ』と言い差し出してくれたアルバムを開くと、実に100は超える媒体の切り抜きや、テレビ取材の模様が丁寧にスクラップされています。
窓越しで目が合い立ち寄ったうなぎ屋さんが、実は「さか井」という有名な老舗うなぎ屋さんだったのです。不思議な出会いです。ちなみに、なにがそんなに有名かというと、鰻と店内の内装。ご飯は料理の注文を受けてから炊き上げ、「ごはんとうなぎの温度は同じでなくてはならない」と、うなぎを焼きあげるタイミングにも細心の注意が払われています。
一方、店内内装は、すべてご主人が手を掛けひとつひとつ作り上げた、個性溢れるお屋敷。昭和初期の小学校をイメージして作ったカウンター下や、畑仕事で使うクワをランプシェードに用い創作した室内ランプがあったり、どしっと、ぶ厚い天然木のちゃぶ台までも手造りで作られ使われています。
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| Address |
: |
杉並区浜田山3-23-3 |
| Tel |
: |
03-3303-3189 |
| Open |
: |
11:30〜20:00 火曜定休 |
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